TOブックスから発売中の「ティアムーン帝国物語3」を紹介します。
ティアムーン帝国物語は現在16巻まで発売されています(2024年9月21日現在)。
既刊全巻と短編集、コミカライズ版(こちらは8巻まで発売中)を読んだ筆者が紹介します。
あらすじ
前作で未来を変えることに成功したミーア。このまま穏やかな日々が過ごせるかと思いきや、予想外の事態が発生します。
なんと未来から孫であるミーアベル・ルーナ・ティアムーンがやってくるのです。
ミーアベル(愛称ベル)のいた未来は荒廃しており、帝国もなくなっているとの事。
消滅した「血染めの日記」の代わりに、ベルと彼女の持ってきた「ミーア皇女伝」を頼りに再び未来を救うべく奔走することになります。
感想
新たなキャラクターを迎えて新章開幕となります。
ミーアだけでなく孫まで時間を遡るとは驚きです。
ベルの場合は本人がそのまま時間移動をしている点がミーアとは違っていますが。
本人が時間移動したのは、ベルが生まれるよりも前に分岐点があったからと思われます。
実際、ベルが来て直ぐに起きたイベントがその後の流れを大きく変えています。
また、第一部ではあまり出番のなかったラフィーナが、本格的に参戦してきます。
彼女の今後の動向に注目です。
ミーアベルとは?
ミーアベルは未来からやってきたミーア(とアベル)の孫です。
帝国が崩壊した世界でアンヌとエリスによって育てられました。
その二人とも死別し、彼女自身も危機に瀕した時、現在のセントノエル学園に飛ばされたのです。
一人称はボク。祖母であるミーアを非常に尊敬しています。
未来が荒廃した理由
ミーアが皇位を継承しなかったため、四大公爵家の間で争いが勃発。
更に司教帝なる人物が現れ、邪教結社「混沌の蛇」を滅ぼすために各国に武力で恭順を迫ったとの事。
それらによって世界は混乱と争いが蔓延するものとなってしまいました。
ミーア皇女伝とは
第一部においてミーアの助けとなった「血染めの日記」に代わる新アイテムです。
ミーアのお抱え作家であるエリスが書き上げたミーアの伝記となります。
ただし、その内容はミーア本人ですら赤面するほど盛られた内容でした。
ミーアの身の上に起きることが記されているので、行動の指針となります。
まとめ
ベルの来訪、ラフィーナの本格参戦、四大公爵家の不穏な動き。これからの物語を担うキーパーソンたちが続々と登場するティアムーン物語第三巻。
新章開幕にふさわしい内容となっております。ぜひ手に取ってみてください。