カドカワBOOKSから発売中の『俺、悪役騎士団長に転生する』(著者:酒本アズサ)の第2巻の感想です。
好きだった小説の世界に転生した主人公ジュスタン。
破滅の未来を回避するために、周囲との関係改善に奔走します。
彼が発揮するのは8人兄弟の長男としてつちかわれたお兄ちゃん力。
幼い弟たちの世話をしてきた経験を活かして、問題児ぞろいの部下たちを教育していきます。
第1巻ではジュスタンの努力もあって、周囲からの評価は上がり、破滅の未来も回避されました。
ですが、新たな問題も発生し、ジュスタンはその対処におわれます。
作品情報
- 題名: 俺、悪役騎士団長に転生する第2巻
- 著者: 酒本アズサ
- イラスト: kodamazon
- レーベル: カドカワBOOKS
- 発売日: 2025年4月10日
あらすじ
8人兄弟の長男だった主人公。
昔好きだった小説の世界に登場する「悪役騎士団長」ジュスタンに転生します。
前世でつちかわれたお兄ちゃん力で、部下との関係を改善し、ひとまずは破滅を回避しました。
ジェスの母親探しをすることになりますが、その結果は?
感想
お兄ちゃん主人公が最高!
8人兄弟の長男が悪役騎士団長に転生するという設定がまず面白い。
転生した当初から記憶を持っていたわけではなく、突然に記憶を取り戻しました。
それまでは小説どおりの行動をとっており、そこから巻き返しを図ることになるわけです。
周囲からすればいきなり性格が変わったように見えるわけですから、当初はあまりのギャップに戸惑われます。
行動を続けるうちに周囲からの評価も変わり、関係も良好なものとなります。
ジャンヌ登場
ジェスの母親であるジャンヌが登場。
人の姿になれる彼女は、自らジュスタンのところに出向いてきます。
対面は穏便に済まされ、ドワーフたちとも交流を持つ事に。
かなりしたたかな女性で、騙し討ちでジュスタンの従魔になります。
エルネストの成長
第1巻ではジュスタンの変化で割りを食ってしまった本来の主人公エルネスト。
ジュスタンの変化を受け入れることができず、そこを邪神の配下につけ込まれ、王都を危機にさらしてしまいます。
危ういところをジュスタンに助けられ、自らの行いを省みて、ようやく現状を受け入れることができました。
王太子は退きましたが、婚約者ディアーヌとの仲は修復され、良い方向に動き出しています。
こういうキャラクターは、改善されることなく終わるケースも多いですが、ちゃんと救済されてちょっと驚きました。
まとめ
『俺、悪役騎士団長に転生する』は、悪役主人公が活躍する異世界転生ファンタジーとして、非常に面白い作品です。
お兄ちゃん力を活かして成り上がっていく主人公の姿に、読者はきっと魅了されるはず。
ぜひ、手に取ってみてください。