「一勝千金(いっしょうせんきん)」は、Web漫画サイト「裏サンデー」(小学館)で連載中の漫画作品です。
原作をサンドロビッチ・ヤバ子氏、作画をMAAM氏が担当されています。
本作品は裏社会における格闘技団体を題材にしたものです。
もちろん出場選手や試合も描かれますが、運営サイドの話にも重点が置かれます。
「一勝千金」は所属していた裏格闘技団体をクビになった天馬希望(てんま・のぞみ)が、友人である伊織いちか、美谷はならと裏格闘技団体ヴァルキュリアを旗揚げするところからはじまります。
そして、本郷姫奈(ほんごう・ひな)という少女を選手として迎えたことで、思わぬ事態にも巻き込まれることに・・・。
他にも本作品はサンドロビッチ・ヤバ子氏が原作を担当する別作品とも世界観を共有しており、各作品のつながりも楽しめる要素となっています。
あらすじ
網膜剥離によって格闘家生命を絶たれた天馬希望(てんま・のぞみ)。
夢を諦めきれなかった彼女は裏格闘技団体に参加していました。
しかし、そこもクビになってしまいます
そんな彼女のやけ酒に付き合う友人である伊織いちかと美谷はな。
彼女たちもそれぞれに問題を抱えており、互いに愚痴を言い合うことになります。
帰宅した希望は、ある事を思いつきます。
それは自身が裏格闘技団体を立ち上げるといういうものでした。
登場人物
天馬 希望(てんま のぞみ)
元格闘家で、現在は女子専門の裏格闘技団体「ヴァルキュリア」のオーナー。
伊織 いちか(いおり いちか)
警視庁少年課の刑事。元は暴力団対策課だったが、問題を起こして異動になった。
希望とは小学校からの腐れ縁。
美谷 はな(みたに はな)
独立系暴力団「神宮寺組」の組長。父親である前組長が急死したことで跡を継いだ。
希望、いちかとは中学校からの付き合い。
本郷 姫奈(ほんごう ひな)
一見すると普通の女子高生。
しかし、カルト宗教団体である”神の軍勢”の教祖の養女だった。
”神の軍勢”がつくった特殊部隊に所属し、あらゆる戦闘技術を叩き込まれた。
外見からは想像がつかない高い戦闘能力の持ち主で、ヴァルキュリアではほぼ瞬殺で試合を決めている。
親がカルト宗教の教祖だったというだけでなく、姫奈自身が底知れない存在。
ヴァルキュリアとは?
希望が旗揚げした女子専門の裏格闘技団体。
独自の通貨、「V通貨」による賭けも行われている。
旗揚げ興行で勝利した姫奈が、独断で賞金500万円を提示したために注目を集めた。
挑戦者は増えたが、姫奈に匹敵する選手が見つからず、希望の悩みの種となる。
神の軍勢とは?
かつて存在した過激なカルト宗教。
指導者は高橋超源(たかはし・ちょうげん)で、姫奈の当時の養父。
物語開始の3年前に化学兵器を使ったテロを画策。
しかし、高橋の急死で計画が頓挫して教団も分裂。
原作者を同じくする「ケンガンアシュラ」にも回想シーンで登場。
この団体が保有していた化学兵器が重要な鍵に。
まとめ
人生逆転を賭けて裏格闘技団体を旗揚げする希望たち。
当初の計画通り、団体は徐々に観客を集め始めます。
全てが順調かと思われましたが、選手としてスカウトした本郷姫奈はかなりの曲者。
強いのは確かですが、その考えはまるで読めません。
更に行方不明の化学兵器の在り処まで仄めかします。
ヴァルキュリアの運営と同時にそちらへの対処も迫られる希望たち。
姫奈にはまだ多くの謎があるため、彼女の動向が物語の行く末を左右しそうです。
これからどう展開していくのか楽しみです。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。