小説

【片田舎のおっさん、剣聖になる】スフェン教とは?

スフェン教とは小説作品「片田舎のおっさん、剣聖になる~ただの田舎の剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~」(SQEXノベル)に登場する宗教です

主人公ベリルと浅からぬ因縁を持ち、度々作品に登場するこの宗教について解説していきます

ネタバレを含みますのでご注意ください

スフェン教とは

唯一神スフェンを信仰する宗教

主人公ベリルが暮らすレベリス王国の隣国であるスフェンドヤードバニアを発祥の地とします

レベリス王国内にも教徒はいて、首都バルトレーンに教会も存在します

スフェンが行使した『奇跡』が信心の源

『奇跡』とは怪我を治し、肉体の損耗を回復させる魔術のこと

ですが、スフェン教では『奇跡』と魔術は厳密に区別されています

そのため、一部の教徒は魔術師を蛇蝎の如く嫌っています

スフェンが行使した最上位の『奇跡』が『死者蘇生』

これが元でベリルはスフェン教に関わることになりました

スフェンドヤードバニアとは

スフェン教発祥の地であり、国教となっている宗教国家です

スフェン教の最上位は教皇ですが、政治の中枢は教国議会となっています

そして、議会長は王族が代々務めています

教皇と国王のどちらが上かと問われれば、権威上は教皇が上ですが、政治の実権は国王が握っています

しかし、教義上は国王もスフェン教の教徒なので教皇を無視できません

これが原因で国内において教皇派王権派の政権争いを生むことに

教皇派は敬虔なスフェン教の教徒である第二王子ファルクスを擁立しようと画策し、レベリス王国での遊覧を狙って第一王子グレンの暗殺を目論みます

教会騎士団とは

スフェンドヤードバニアの戦力。ただ、宗教国家であるために教会勢力の指揮下にあります

教会騎士はフルプレートのアーマーを身に着けてエストックを武器とします

エストックを扱う理由は、信仰の対象であるスフェンが武器としていたため

スフェン教の性質上、『奇跡』を扱える騎士もいます

治癒だけでなく、身体能力の強化も行えるため戦闘力の底上げが可能

関係者

モーリス・パシューシカ
教皇。全ての元凶。教皇派が起こした一連の事件は彼の意志によるもの
最終的に教都ディルマハカに合成獣(キマイラ)を放つという暴挙に出ました
奇跡で身体能力だけでなく動体視力や反射神経、更にはそれらの情報を処理する脳機能まで強化できます
効果は絶大で作中屈指の猛者達をも圧倒して見せました

ダートレス・カイマン
大司教。教皇に代わってサン・グラジェ大聖堂で執り行われた、グレン王子とサラキア王女の婚姻の儀を取り仕切りました

レビオス・サルレオネ
司教。バルトレーンで『死者蘇生』の『奇跡』の再現を試みていました。事が露見して逃亡を図ったのですがベリル達に捕縛されます。

イブロイ・ハウルマン
司祭 ⇒ 司教。魔法師団長ルーシーの知人。レビオスの所業をルーシーを通じてベリルに伝えて、レビオス司教の捕縛を依頼します。事件後、司教へと昇格しました

ガトガ・ラズオーン
教会騎士団の団長。奇跡も扱えます。グレン王子の護衛としてレベリス王国を訪れました
ロゼの義兄でもあります
敵対することが多かった教会騎士団の中で、終始味方でいました

ロゼ・マーブルハート
教会騎士団の副団長。ベリルの元弟子。面倒を見ていた孤児院の子供達を人質に取られて王子暗殺に加担。ベリルによって止められました
その後は傭兵〈純白の乙女〉として婚姻の儀の護衛に参加。クーデターの詳細をベリル達に伝え、モーリス教皇に引導を渡しました

ヒンニス
前副団長で王子暗殺に加担していた人物

シュプール
教会騎士。レビオス司教の護衛をしていた。ベリルと戦って敗北
敗れはしたもののベリルからの評価は非常に高く、ゼノ・グレイブルの剣がなければ結果は変わっていたかもしれないとされました

漫画版

漫画版では書籍版2巻に登場する教会関係者の設定が大幅に追加されています

レビオス・サルレオネ
書籍版は恰幅のいい体型でしたが、漫画版は細身に変わっています
聖職者というより研究者といった雰囲気

シュプール・アイレンテール
教会騎士団のリーダー。”騎士狩り”という過去と彼が司教に協力する理由が描かれています
それに伴いアイレンテールという姓が追加されました

ロバリー
オリジナルキャラクター。長髪の男性。宵闇のアジトに出入りしていました

ギャミ
オリジナルキャラクター。顔に大きな傷を持つ隻眼の小柄な男性。奇跡も使える

ウロ
オリジナルキャラクター。口元を布で隠した女性騎士。病的な信仰心の持ち主。奇跡を扱える

ゴーレン
オリジナルキャラクター。体格の良い強面の男性。口数が少ない

バルトレーンの教会騎士団自体、レビオス司教が集めた私兵集団という扱いになっています

また、宵闇が使用していた魔装具”魔喰らいの皮衣”は、スフェン教から盗まれた聖遺物とされました

まとめ

スフェン教(教皇派)と主人公ベリルの因縁は深く、三度も争っています

一度目は死者蘇生に絡んだ事件。首謀者で会ったレビオス司教をベリルが捕縛します

二度目はグレン王子暗殺未遂事件。この件で教皇派と王権派の争いが表に出てきます

三度目は教都ディルマハカで起こったクーデター未遂事件。この一件で元凶であったモーリス教皇が討たれます

三度ともベリルが関り、解決に大きく貢献しました

モーリス教皇が倒れたことで一連の事件は一応の決着を迎えます

今後の展開を期待しつつ、今回はここまでとさせていただきます

ここまでお付き合いいただきありがとうございました

ABOUT ME
カルカタナ
これまでの人生をふりかえって目標がいかに大切かを感じました。 一念発起してブログをはじめ、毎日一記事の更新を目指しています。