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【小説】凶乱令嬢ニア・リストン第2巻 感想

凶乱令嬢ニア・リストン~病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録~第2巻(著者:南野海風 イラスト:磁石)はHJ文庫(ホビージャパン)から発売中の作品をご紹介します。

筆者はこれまで650冊以上のライトノベル作品を読みました。

小説投稿サイトなどの影響でライトノベル作品も爆発的に増え、どれを読めば良いのか判らない方も多くいらっしゃると思います。

そういった方に筆者が読んだ中で良かったと思える作品や、印象に残った作品をご紹介していきます。

今回ご紹介するのは凶乱令嬢ニア・リストン第2巻です。

6歳になりアルトワール学院に入学したニアに新たな出会いが訪れます。
ヒルデとレリア。
ニアと同じく、魔法映像で活躍する彼女たちとの出会いがニアになにをもたらすのか?
ご期待ください。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

あらすじ

6歳になったニアは王都にあるアルトワール学院に通うことになります。

そこで、第三王女ヒルデトーラ・アルトワール(ヒルデ)と第5階級貴人シルヴァー家の四女レリアレッド(レリア)と出会います。

彼女たちもニアを同じく、魔法映像の番組に出演しており、ニアにとってライバルともいえる存在でした。

ヒルデの目的は魔法映像を普及させること。

そのためにニアとレリアに協力を要請しますが・・・・・。

用語

アルトワール学院
アルトワール王国では6歳から12歳まで王立の学院で学ぶことが義務付けられています。
学院はそのためのもの。
リノキスもこの学院の卒業生です。

天破流
徒手空拳の武術。

薄明りの影鼠亭
用心棒から足を洗ったアンゼルが開いた酒場。場所はニアとアンゼルが戦った場所。
ニアは「リリー」と名乗って出入りしています。

脚龍(キーロン)
少数精鋭の殺し屋集団。

闇闘技場
非合法の地下闘技場。
興味を持ったニアは、ガンドルフを巻き込んで潜入します。

主な登場人物

ニア・リストン
本作主人公。王都にあるアルトワール学院に入学し、実家を離れて寮での生活がはじまります。

リノキス・ファンク
ニア専属の侍女。ニアから武の教えを受けていて、その強さは格段に上がっています。

ニール・リストン
ニアの兄。ニアにヒルデを紹介します。

ヒルデトーラ・アルトワール(ヒルデ)
アルトワール王国第三王女。魔法映像の普及に熱心に取り組んでおり、自らも王都の番組に出演して知名度と人気を得ています。

レリアレッド・シルヴァー(レリア)
第5階級貴人シルヴァー家の四女。ニアをライバル視し、自領の魔法映像番組に出演しています。

リリミ・シルヴァー
シルヴァー家三女。レリアの姉で、アルトワール学院の中等部に通っています。天破流を学んでおり、ニアを学院内の道場に誘います。

エスエラ・ブランケット
レリア専属の侍女。彼女も天破流を学んでいて、レリアとリリミに教えています。ニアの強さを見抜いており、かなりの腕前と推測されます。
リノキスとは主の可愛さについて張り合うように。

アンゼル
ニアに叩きのめされたマフィアの用心棒。現在は「薄明りの影鼠亭」という酒場のマスターになっている。

フレッサ
薄明りの影鼠亭のバイト。アンゼルとは古い知り合いで、彼女も裏社会の人間。

ガンドルフ・ローゲン
アルトワール学院にある天破流道場の師範代代理。ニアを勧誘するが断られる。
その際、リノキスと手合わせして負けます。
ニアとも勝負してその強さを知り、教えを受けることになります。

感想

アルトワール学院に入学し、新しい出会いをするニア。

ヒルデとレリアは、ニアと同じく魔法映像に出演していることもあり、本来はライバル関係になります。

ですが、魔法映像自体の普及率が低いため、ヒルデの提案で協力することになります。

レリアはニアに対抗意識を見せますが、ヒルデに協力していることもあり、仲の良い友達状態になっています。

今回は学院内の話だけで終わるのかと思いきや、闇闘技場なるものが出てきます。

前回、ニアに叩きのめされたアンゼルが情報源。

彼は用心棒稼業をやめ、酒場を経営していました。

その酒場に顔を出すニア。店では「リリー」と名乗っています。

店の客たちは一切、ニアに関わろうとはしません。これまでに痛い目にあわされたらしく、妙な緊張感が漂っています。

アンゼルから闇闘技場について聞かされたニアは、出たがりますがアンゼルから止められます。

そこには貴人も出入りしており、ニアの素性がバレると面倒だというのが理由です。

それでも行きたがる彼女に、アンゼルはある方法を教えます。

それを実行するためにニアは天破流の師範代代理であるガンドルフを巻き込みます。

彼を父親役にして自分はその娘として会場に潜り込もうとします。

武が絡むと途端に歯止めがきかなくなるニア。

リノキスに反対されても実行に移します。

部屋からこっそり抜け出しますが、リノキスには気づかれていました。

闘技場に入ることに成功したニアですが、そこで驚くべき光景を目撃します。

それは選手として出場するリノキスの姿でした。

ニアの教えで格段に強くなった彼女ですが、行動の突飛さもニアの影響を受けている気がします。

ニアの修行で格段に強くなったリノキスですが、剣鬼と呼ばれる男と対戦して重傷を負います。

割ってい入ったニアは剣鬼を倒し、リノキスの手当てを行いますがここは闇闘技場、勝手な真似をすればただではすみません。

当然ながら追手がやってきますが、簡単にあしらうニア。

さらには剣鬼が再び襲ってきます。

剣に操られる彼を倒し、追手と向き直るニア。

追手もその道のプロであり、これまでの戦いでニアの異常な強さに気づいていました。

これ以上の手出しはしないと約束して引きあげます。

ニアがあまりにも強いため、彼女の成長物語とはならない本作。

むしろ弟子であるリノキスの成長に期待です。

以前の彼女なら闇闘技場に参加するなど考えもしなかったでしょう。

主催者側からも声がかからなかったはずです。

それがニアの教えを受けたことでここまでの急成長を遂げています。

リノキス以外にもガンドルフも弟子入りしているので、彼もどんどん強くなりそうです。

戦闘においてはニアだけでなく、リノキスたちの活躍も増えそうです。

魔法映像も普及活動に更に力を入れるようになりました。

ヒルデやレリアといった協力者が増え、活動の幅も広がりそうです。

ニアたちのこれからの活躍に期待しつつ、今回はこれまでさせていただきます。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
カルカタナ
これまでの人生をふりかえって目標がいかに大切かを感じました。 一念発起してブログをはじめ、毎日一記事の更新を目指しています。