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【小説】凶乱令嬢ニア・リストン 第3巻 感想

HJ文庫(ホビージャパン)より発売中のライトノベル作品、「凶乱令嬢ニア・リストン~病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録~」第3巻(著者:南野海風 イラスト:刀 彼方)をご紹介します。

第3巻ではニアの魔法映像の普及活動が大きく動きます。

きっかけは国王ヒュレンツ・アルトワールとの出会い。

彼から投げかけられた言葉によって、ニアはある計画を立てます。

それを実現するために具体的な行動も開始!

物語は新しい展開を見せます。

ライトノベル作品650冊以上を読んだ筆者が感想を交えてご紹介します。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

あらすじ

アルトワール学院に入学したニア。長期休暇で実家であるリストン領へと帰省します。

しかし、彼女に普通の休みなどなく、撮影スケジュールがギッシリと詰め込まれていました。

2週間で37本撮り。これにはさすがのニア(と撮影スタッフ)もベンデリオに殺意を覚えます。

何とか乗り切ったニアはレリアの待つシルヴァー領へ向かいます。

そこでも仕事を片付け、ようやく王家所有の浮島でヒルデやレリアと休暇を楽しむことに。

ですがそこには国王ヒュレンツ・アルトワールの姿が・・・・・・。

用語

英霊憑き
リノキスから語られた現在のニアの状態。
魂の入れ替わり。
過去に名をはせた偉人が多く、記憶を失っているとのこと。

聖王教会
英霊憑きについて発表した組織。
過去には聖女を筆頭にかなり強引なことをしていました。
英霊憑きと判れば無理矢理に連れていくこともあったとのこと。
ニアとリノキスはそこまで危険視していません(ニアが強いので)。

主な登場人物

ニア・リストン
2週間で37本撮りという過密スケジュールに挑みます。
バカンスのため向かった浮島で国王ヒュレンツと出会い、大きな計画を動かすことになります。

レリアレッド・シルヴァー
今回はニアと一緒に撮影を行ったり、バカンスに行ったりします。
実はシルヴァー家の養子だったことが判明。
ただ、3人の姉とはよく似ており違和感が全くないとのこと。

リクルビタァ・シルヴァー
シルヴァー家次女。自他ともに認める変人。
画才があり、ニアがそれを使った魔法映像の紙芝居を思いつきます。
しかし、レリアに気づかれ、シルヴァー家に持っていかれます。

リノキス・ファンク
ニアの専属侍女。ニアの指示で冒険家となり、武闘大会開催のための資金稼ぎをすることになります。
冒険家としてはリーノという偽名を使用。

リネット・ブラン
ニールの専属侍女。リノキスが冒険家として出稼ぎに行っている間、彼女に代わってニアの世話をします。
その時、ニアに弟子入りをします。

ベンデリオ
リストン領撮影班の責任者。自らも「リストン領遊歩譚」という番組に出演。
ニアに2週間で37本撮りという無茶ぶりをします。

ヒュレンツ・アルトワール
アルトワール王国第十四代国王。優秀な人物だが、女好きで娘のヒルデからは嫌われています。
バーベキューが好きで、自ら焼いてニアたちにふるまってくれる一面も。
非常に頭が良く優秀な人物。女好きも次代に優秀な人物を残すため。

感想

貴重な夏休みを確保するために2週間で37本撮りという苦難に挑むニア。

さすがに疲れたようで撮影スタッフと共にベンデリオを殴りたい衝動にかられます。

続くシルヴァー領でもレリアと一緒に撮影を行います。

ここでレリアの姉であるリクルビタァと出会います。

他の姉妹にはすでに会っていましたが、彼女のみまだでした。

原因は彼女の性格。

家族からも変態扱いされてしまう偏った趣味・嗜好の持ち主であるリクル。

また極度の日見知りのため、ニアに出会った瞬間、悲鳴を上げてうずくまるほど。

なんとか挨拶をすませたニア。

リクルから彼女の絵を見せてもらいますが、それを見て魔法映像のアイディアを思いつきます。

しかし、レリアに見抜かれてそのアイディアはシルヴァー家に持っていかれます。

思わぬ敗北を迎えたニア。逃した魚は大きかったと後悔するハメに・・・。

武術では無双するニアも、こればっかりは思うようにはいかないようです。

待ちに待った休暇がやってきましたが、バカンス先には国王ヒュレンツの姿が!!

場所が王家所有の浮島だったので国王もバカンスに来ていたのです。

思わぬ出会いとなりましたが、国王はニアたちに無関心の様子。

ですがニアに魔法映像に関して苦言を呈します。

彼からするとニアのやり方は手ぬるいらしく、実績を早々に作るようにうながします。

そこでニアが思いついたのが武闘大会。

それを国王に打診したところ、開催自体に問題はないそうですが資金が圧倒的に不足しているとのこと。

ニアはリノキスに冒険家として活躍してもらい、魔獣狩りで資金を稼ぐことにします。

リノキスを冒険家として活動させるのにはもう一つ狙いがあり、大会の目玉になってもらうことも含まれます。

リノキスが名声を高めて大会に出場すれば、それだけで宣伝になるからです。

ニアだけでなくリノキスに大きな転機が訪れた第3巻。

武闘大会という大きな計画を国王に提案し、実行に移すべく行動を開始します。

これまでは番組に出演することで魔法映像を普及しようとしていましたが、ここにきて一大イベントを企画し、国内外に広めようと考えるニア。

国王の協力も取り付けたので後は資金を調達するだけ。

リノキスだけでは手が足りないと考えたニアは、ガンドルフやリネットも巻き込もうと考えます。

無事に十億クラムを稼ぐことができるのか?

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ニアやリノキスの活躍に期待しつつ、今回はこれまでとさせていただきます。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

ABOUT ME
カルカタナ
これまでの人生をふりかえって目標がいかに大切かを感じました。 一念発起してブログをはじめ、毎日一記事の更新を目指しています。