小説

【小説】凶乱令嬢ニア・リストン 第4巻 感想

HJ文庫より発売中のライトベル作品「凶乱令嬢ニア・リストン~病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録~」(著者:南野海風 イラスト:刀 彼方)第4巻をご紹介します。

病弱な令嬢に転生した武人が、その力で無双する本作。

武術においては敵なしのニアですが、魔法映像となると勝手が違うようです。

紙芝居企画をみすみす逃してしまい、結構なダメージを受けてしまいます。

それとは別に武闘大会開催のための資金を稼ぐべく行動するニア。

国外に足をのばして魔獣狩りを行います。

周囲の目を気にせず存分に力を発揮するニア。

遠征の結果はいかに?

筆者が感想を交えながらご紹介します。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

あらすじ

シルヴァー領の紙芝居企画の大当たりに悔しい思いをするニア。

ニア以上に焦っているのヒルデでした。

王都放送局には名物番組がないことが原因です。

ニールの発案で新しい番組をはじめることに・・・・・・。

武闘大会開催のためにリノキスに魔獣狩りを行わせているニア。

稼ぎ手を増やすためにアンゼルとフレッサにも声をかけます。

見返りはニアによる手ほどき。裏社会で活動する2人には非常に魅力的な提案でした。

アンゼルとフレッサはニアの申し出を受け、リノキスに協力することに。

それと同時にニアは長期休暇を利用して、飛行皇国ヴァンドルージュに出稼ぎに行きます。

今回はニア本人も参加。

気兼ねなく暴れられる状況にニアのテンションは上がります。

ヴァンドルージュでは魔獣だけでなく、新しい出会いと厄介事も待っていました・・・・・・。

用語

料理のお姫様
ニールの発案でヒルデがはじめた王都放送局の番組。毎回ゲストを招き、ヒルデが料理でもてなす内容。

セドーニ商会
冒険家リーノの活動の支援を依頼している商会。今回のヴァンドルージュ行きには最新鋭の飛行船を用意してくれます。

ヴァンドルージュ皇国
飛行皇国ヴァンドルージュとも呼ばれます。優れた魔法技術を持ち、他の国より抜きんでた飛行船を建造しています。
ニアたちは魔獣狩りのために訪れます。

十文字鮮血蟹(ブラッドクロスクラブ)
ヴァンドルージュ皇国に生息する蟹型の魔獣。巨大な魔獣で皇国軍が総力を挙げても討伐できなかった存在。
これを狩ったことでリーノ(狩ったのはニア)の名声は上がりますが、同時に厄介ごとを引き寄せます。

主な登場人物

ニア・リストン
本作主人公。武闘大会開催のための資金、10億クラムを稼ぐためにヴァンドルージュ皇国に魔獣狩りに向かいます。
白い髪を黒く染めて冒険家リーノの弟子リリーとして活動します。

リノキス・ファンク
ニアの専属侍女。今回は冒険家リーノとして活動する場面が多くなります。

ヒルデトーラ・アルトワール
アルトワール王国第三王女。シルヴァー領の紙芝居企画の大当たりにより、焦りを感じています。
ニールの発案で料理番組をすることに。

アンゼル
元は裏社会で用心棒稼業をやっていた酒場のマスター。10億クラムを稼ぐことへの協力をニアから頼まれます。
その見返りとしてニアから武の手ほどきを受けることに。

フレッサ
アンゼルの酒場のバイト。彼女も裏稼業(暗殺系)の人間で、10億クラム稼ぎに協力する見返りにニアから手ほどきを受けます。

マルジュ・セドーニ
セドーニ商会会頭。ヒルデトーラの紹介を受けたニアから仕事を依頼されます。

トルク・セドーニ
マルジュの息子。ヴァンドルージュでのニアたちの活動をサポートしてくれます。

ヒエロ・アルトワール
アルトワール王国第二王子兼王都放送局局長代理。
ニアがヴァンドルージュ皇国にくる際、家族には彼にあいさつするためだとしました。
実際にヒエロの魔法映像普及活動に協力します。

クリスト・ヴォルト・ヴァンドルージュ
ヴァンドルージュ皇国第四皇子。魔法映像に熱心でヒエロに協力しています。

クロウエン・ヴォルト・ヴァンドルージュ
ヴァンドルージュ皇国第五皇女。

ザックファード・ハスキタン
ヴァンドルージュ皇国貴族。ヒエロ王子の誘いで彼の屋敷におもむきます。

フィレディア・コーキュリス
マーベリア王国貴族。ザックファードの許嫁。

カカナ・レシージン
31歳。ヴァンドルージュ皇国空軍総大将。恋人のガウィンとは同棲中。でも、結婚はしないそうです。

ガウィン・ガード
37歳。ヴァンドルージュ皇国陸軍総大将。カカナとは腐れ縁の幼なじみで、現在は同棲中の恋人。

オルター・イグサス
元ヴァンドルージュ皇国陸軍第六師団執行部の隊長。
現在は軍や法ではどうにもならない者を排除するための自警団を作って活動中。
十文字鮮血蟹を狩ったリーノを危険視し、彼女に対して行動を起こします。

感想

紙芝居企画で出し抜かれたヒルデ。

王都放送局には名物企画がないため非常に焦っていました。

リストン領はニアと犬の競争番組が人気を博しているため、王都放送局だけ取り残された形です。

悩んだ挙句に街にネタ探しに出かけますが、普通に買い物を楽しんで終わってしまいます。

ここで登場するのがニアの兄ニール。

彼の提案で料理番組をすることになったヒルデ。

こうして「料理のお姫様」がスタートし、好評を得たようです。

王都放送局、リストン領放送局、シルヴァー領放送局とそれぞれ特色がでてきたようにも思います。

そこで疑問が一つ、シルヴァー領の紙芝居企画ですが・・・・・・レリアが映ってない!

ニアへの対抗意識から魔法映像に出るようになったレリアですが、これで良かったのでしょうか?

後になって悩みそうな気がします。

武闘大会の資金集めの方は順調ですが、効率を上げるためにニアは稼ぎ手を増やすことに。

リノキス・リネット・ガンドルフの3名に加えて、アンゼルとフレッサも巻き込もうとします。

報酬としてニアが彼らを鍛えることに。

裏社会で生きるアンゼルとフレッサにとってはとても魅力的な提案でした。

稼ぎ手を増やしつつ、自身も魔獣狩りに乗り出すニア。

そのために飛行皇国ヴァンドルージュに向かいます。

魔獣狩りは順調に進み、軍でも討伐できなかった魔獣を狩って冒険家リーノの名前は一気に広まります。

しかし、有名になると厄介事も増えてくるわけで、予想外の敵に襲われることに。

リーノ(リノキスの冒険家としての偽名)を抱き込むために、その弟子(ニアです)を人質に取ろうとする敵。

どう考えても一番やってはいけない方法ですね。

当然のごとく返り討ちにするニア。

とりあえずの危機(?)を乗り切ります。

今回でニアの弟子が5人になりました。割と気前よく教えていますね。

ニアとしては強くなって自分と戦えるほどになってほしいという部分もあるのでしょうか?

ニアと弟子たちの活躍に期待しつつ、今回はこれまでとさせていただきます。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

ABOUT ME
カルカタナ
これまでの人生をふりかえって目標がいかに大切かを感じました。 一念発起してブログをはじめ、毎日一記事の更新を目指しています。