小説投稿サイトの登場で、多くの作品が書籍化されるようになりました。
ジャンルも豊富で、そのすべてを把握するのは非常に難しいと思います。
筆者はこれまで650冊以上のライトノベルを読んできましたが、世に出た作品の数に比べれば微々たるもの。
それでも実際に筆者が読んだ作品をご紹介することで、まだ読んでいない方や読む作品を探している方の助けになれば幸いです。
今回はHJ文庫より発売中のライトノベル作品「凶乱令嬢ニア・リストン~病弱令嬢に転生した神殺しの武人の華麗なる無双録~(著者:南野海風 イラスト:刀 彼方)」第5巻をご紹介します。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
1~4巻をまだお読みでない方はこちらをご覧ください。
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あらすじ
飛行皇国ヴァンドルージュでの魔獣狩りはそれなりの成果を上げて終了。
多少のトラブルはあったもののアルトワール王国へと帰還するニアたち。
ですが、ニアはヒエロ王子の要請で再びヴァンドルージュへ向かうことに・・・・・・。
一方、アルトワール学院内では準放送局が設立されます。
新たなメンバーを迎えて活動を開始しますが・・・・・・?
武闘大会開催のための資金稼ぎ。
一気に稼ぐためにニアはリノキスだけでなく、アンゼル、フレッサ、ガンドルフも連れて魔獣狩りに・・・。
用語
アルトワール学院準放送局
学院内に設立された放送局。正式なものではなく、王国からも活動資金はでないとのこと。
代わりに学院から活動費が出ます。
元は第2巻で開催された学院内の武闘大会の模様を撮影した学生たちによる撮影班(部外者立ち入り禁止のため)。
準放送局となったことで新たなメンバーを迎えて活動を開始します。
主な登場人物
ニア・リストン
本作の主人公。今回は初の海外撮影を行うことに。
また、4人の弟子を引き連れて魔獣狩りも行います。
リノキス・ファンク
ニアの専属侍女兼冒険家(冒険家としてはリーノという偽名を使用)。
他の弟子の成長に触発されます。
リネット・ブラン
ニールに勝手に”気”を教えたため、ニアからお灸をすえられます(なぜかリノキスも)。
書下ろしではフレッサとの会話シーンが見られます。
彼女はほとんど他のキャラクターと絡むシーンがなかったので珍しいです。
ヒエロ・アルトワール
アルトワール王国第2王子。結婚式の撮影のためにニアをヴァンドルージュに呼び寄せます。
クリスト・ヴォルト・ヴァンドルージュ
ヴァンドルージュ皇国第4皇子。ヒエロに協力してヴァンドルージュで魔法映像を広めるために活動しています。
クロウエン・ヴォルト・ヴァンドルージュ
ヴァンドルージュ皇国第3皇女。ニアたちの撮影を手伝ってくれます。
カカナ・レシージン
ヴァンドルージュ皇国空軍総大将。ニアたちの撮影に監視役として同行。
真面目な性格が災いして撮影の邪魔をしてしまいます。
ニアたちが何をやっているのかを理解してからは、積極的に協力してくれます。
ザックファード・ハスキタン
ヴァンドルージュ皇国貴族。許嫁であるフィレディアと結婚式を挙げます。
フィレディア・コーキュリス
マーベリア王国貴族。ザックファードの許嫁であり、ヴァンドルージュで挙式。
アンゼル
武闘大会の資金稼ぎに協力。魔獣狩りに同行した際、稼いだ資金の使い道を聞かされます。
フレッサ
ニアの魔獣狩りに同行。書下ろしでは彼女が主役となっています。
資金稼ぎに悪戦苦闘するフレッサが描かれます。
ガンドルフ・ローゲン
ニアの魔獣狩りに同行。武闘大会の参加には前向き。
ワグナス
アルトワール学院準放送局の現場監督。
キキリラ・アモン
12歳。中学部1年生。運動神経に自信があり、ニアを勝負したがります。
ジョセコット・コイズ
中学部2年生。実家は没落間近とされる貴人。
将来を考えて魔法映像の道に進もうとしています。
シャール・コール
中学部2年生。裏方担当。ウィングロードに関わっています。
感想
今回のニアは国外での撮影にのぞみます。
結婚式の撮影ということでヴァンドルージュを再び訪れますが、監視役のカカナに足を引っ張られます。
カカナも悪気はないのですがニアたちのイライラが頂点に・・・・・・。
意外にもリノキスが解決策を提案します。
百聞は一見に如かず。
実際に撮影した映像をカカナに見てもらい、ニアたちの撮影の趣旨を理解してもらおうというもの。
結果は大成功!!
カカナは目的を理解し、それだけでなく積極的に協力してくれるようになります。
リノキスによる解決策の提示は意外でした。
いつもならニアの邪魔をするカカナに敵意をむき出しになりそうなのですが・・・。
今回は書下ろしが追加されています。
フレッサが主役の話です。
ニアの資金稼ぎに協力するフレッサですが思うように成果を出せていません。
彼女は暗殺者で対人戦闘を得意とするからです。
資金稼ぎは魔獣狩りが基本なので、かなり勝手が違うようです。
その辺はリネットからも指摘されていました。
また、フレッサは結構なトラブルメーカーらしく、あちこちで問題を引き起こしていることが語られます。
暗殺者なのであまり目立つことはしないと思っていましたが、実際は真逆でした。
リネットも書下ろしの中でフレッサと会話するシーンがあるのですが、彼女は本編では他のキャラクターと関わるシーンがなかったので新鮮でした。
ニアとは会話しているのですが、ニールがらみの不信感がにじみ出ているので普通の会話をしているリネットは別人のように見えます。
本編では見れなかったキャラクターたちの別の一面が楽しめる書下ろし。
これから発売される6巻以降にも載ることを期待しつつ、今回はここまでとさせていただきます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
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