ティアムーン帝国物語第16巻をご紹介します。
大叔父ハンネス・クラウジウスについて調べるため、ガヌドス港湾国への足がかりが欲しいミーア。
セントノエル学園にやってきた王女オウラニアに協力を頼もうとしますが、話すら聞いてもらえない有り様。
彼女と仲良くなろうとオウラニアの趣味である釣りに目をつけるミーア。
学園の行事として釣り大会を提案します。
果たしてミーアの目論見通りにいくのか?
それでは『ティアムーン帝国物語』第16巻をご紹介します!
ネタバレを含みますのでご注意ください。
作品紹介
ティアムーン帝国物語は断頭台で処刑されたはずの皇女ミーアが12歳のころにタイムリープし、運命を変えようとする物語です。
わがまま姫と呼ばれていたミーアは、帝国を立てなおすため、さまざまな困難を乗り越えていきます。
政治、恋愛、成長(?)など、さまざまな要素が盛りこまれた物語で、歴史ファンタジーが好きな方にオススメです。
あらすじ
第一回セントノエル大釣り大会開催!!
ガヌドス港湾国の王女オウラニアと仲良くなるためにミーアは釣り大会を企画します。
セントノエルの警備責任者サンテリとその他の釣りマニアに協力を依頼。
結果、予想を上回る規模になってしまいます。
それでも当初の目的を果たすべくオウラニアを船釣りに誘うことに成功。
ミーアの目論みどおりに進むかと思われたのですが・・・
主な登場人物
ミーア・ルーナ・ティアムーン
本作の主人公。
オウラニアと仲良くなるために釣り大会を企画。
彼女を船釣りに誘うことに成功しますが、うっかりオウラニアの地雷を踏みぬいてしまいます。
結果、彼女と釣り勝負をすることに・・・。
サンテリ・バンドラー
セントノエル島の警備責任者。
かなりの釣りマニアで、釣り大会には企画段階から参加。
オウラニア・ペルラ・ガヌドス
ガヌドス港湾国の王女。
王族の責務を放棄し自らの楽しみ(釣り)に生きる少女。
ミーアは彼女の言動からかつての自分を思い出します。
無知ではありますが鋭い洞察力の持ち主。
ヴァイサリアン族に関しては言い伝えを鵜呑みにしており、幼いヤナやキリルも怖がります。
ラフィーナ・オルカ・ヴェールガ
近隣諸国から「聖女」と称えられる少女。
今回も父親が描かせた肖像画に苦労させられます。
はじめての釣りでウキウキしていましたが・・・。
釣り竿にウミミズ(ミミズ)をつけるのに苦戦することに・・・。
ネストリ・ペルラ・ガヌドス
妻や娘を含むあらゆることに無関心な人物。
それを隠しもせずにオウラニアに伝えたため、彼女は自分の楽しみにだけ生きるようになってしまいました。
オウラニアの母
ネストリの愛情を得ようとしますが叶わず、彼の気を引こうとオウラニアに王女らしい振る舞いを求めます。
しかし、オウラニアが10歳のときに離縁され、別の男性と再婚。
欲していた愛情を得て幸せな家庭を築きますが、オウラニアは一人残されてしまいます。
カルテリア
ヴァイサリアン族出身の”蛇”の暗殺者。
どうやらネストリと関りがあるようで・・・?
感想
第一回セントノエル大釣り大会が開催されます。
発案者であるミーアも知らぬ前に「第一回」と明記され、規模も想像以上となりました。
このあたりはサンテリをはじめとする釣りマニアに、任せきりにした結果ですね。
目標であるオウラニアは予想どおり1人で行動しようとしていました。
それをミーアは強引に船釣りに誘って阻止します。
ここまでは上手くいっていましたが、ヤナとキリルに会ったことでオウラニアは恐怖に怯えます。
2人がヴァイサリアン族出身であると気づいたオウラニア。
言い伝えを鵜呑みにしていた彼女は内心、恐怖でふるえあがります。
ミーアとしては特別初頭部の子供たちと一緒に釣りを楽しむことで、オウラニアの態度を軟化させようと目論んでいたのでしたが失敗。
ただし、ミーアは気づいておらず、むしろ計画どおりと考えていました。
そのため、和やかな雰囲気の中で釣りを楽しむのですが、うっかり「父親」について触れたため、オウラニアの怒りを買います。
そして、彼女と釣り勝負をすることに・・・!
オウラニアにとって父親のことはよほど触れてほしくないことだったのでしょう。
ミーアも覚悟を決めて勝負を受けることにします(もちろん”逃げ道”は確保しています)。
勝負の方法は「湖のヌシ」を釣り上げること。
勝負をはじめるミーアとオウラニア!!
その最中にミーアが釣った魚を捕ろうとしてキリルが海に転落!!
すかさずオウラニアがキリルを助けようと海に飛び込みます。
(海に飛び込むオウラニアのイラストがカッコいいです)
キリルを助けるために海を潜るオウラニアは昔のことを思い出していました。
オウラニアの生き方はほぼ両親のせいと判明。
ネストリが全てに無関心な理由は次巻で明かされますが、なんの言い訳にはなりません。
無事にキリルを助けたオウラニア。
ミーアやヤナから感謝されて、照れるオウラニア。
(チョロ過ぎない?)
その後、オウラニアは大浴場でラフィーナとクロエとミーアの真意について聞かされます。
(もちろん、そんなものはありませんが・・・)
危険を感じとったミーアも合流。
その「答え」はラフィーナとクロエの想像の産物なのですが・・・。
ラフィーナはウッキウキで語ります。
お友達イベントには弱い彼女。
友達とお風呂に入ってクイズごっこする状況に心が躍ります。
そしてラフィーナとクロエが出した答えが「魚の養殖」でした
それをセントノエルと聖ミーア、両学園の共同研究とすることがミーアの目的だと。
さらに今回の釣り大会はオウラニアを歓待するだけでなく、「釣り」という趣味を貴族に広めるための布石だと言うのです
民のためでは非協力的な貴族も、趣味のためなら積極的に協力するだろうと。
(これを読んで理由はどれだけでもつくれるんだなぁと思いました・・・)
ミーアの真意を聞かされたオウラニアはショックを受けます
そしてミーアになぜそんなことをするのかと問い、「自分のため」と答えられさらにショックを受けます
この「自分のため」を「自分の矜持のため」と解釈したオウラニア。
かつて両親の期待に応えようとして挫折した過去を思い出します。
「他人の評価」を気にしていた自分。
ミーアの生き方に感銘を受けたオウラニアは弟子入りを志願します。
突然の出来事に驚くミーア。
何とか思い止まらせようと試みますが無駄に終わります。
押し掛け弟子となったオウラニアにミーアは辟易としますが事態は思わぬ方向に!
ベルが未来から持ってきた日記を確認したところ、国王ネストリが暗殺され、ガヌドス港湾国で革命が発生し、オウラニアが断頭台で処刑されるいう記述が!!
その後の内乱でガヌドスは国内はガタガタに・・・。
ミーアが帝国軍を派遣し、なんとか治安を回復させました。
しかし、国としてはもはや機能せず、帝国にガヌドス領として編入されたと記されていました。
ミーアはガヌドスの民から非常に感謝され、そのしるしにミーアの姿を模した黄金の灯台が設置されたとのこと。
その記述に危機感を覚えたミーアは、ガヌドスに向かうことを決定します。
国王暗殺を阻止し、オウラニアを救い、自分を模した黄金の灯台の建造を止めるために!!
(ミーアの性格上、最後の理由がかなり大きいと思われます)
オウラニアからもヴァイサリアン族が隔離地区で奴隷扱いを受けていることを知らされます。
表向きはそれを理由にガヌドスへと向かいます。
(暗殺云々は未来の記述なので公にできません)
ガヌドスに到着したミーアたちは意外な人物と出会います。
見た目は二十代半ばの青年。
しかし、ミーアたちはその青年を知っていました。
ハンネス・クラウジウス。
ミーアの祖母パトリシアの弟であり、ミーアにとっては大叔父に当たる人物でした。
肖像画に描かれた若々しい姿のままのハンネスに、あのルードヴィッヒさえ驚きを隠せません。
ハンネスはガヌドスで不穏な動きがあることを告げてその場を去ります。
イラストにも描かれていますが本当に若い姿です。
本来なら年老いた姿でなければおかしいのですが・・・?
ハンネスの姿に困惑しつつも、国王暗殺の阻止に動くミーアたち。
暗殺は阻止されますが、事態は思わぬ方向に。
暗殺されかかった国王ネストリが、首謀者をオウラニアと断定。
さらに悪いことにヤナとキリルがヴァイサリアン族であることも知られてしまいます。
状況はオウラニアに非常に不利でしたが、ミーアが介入したことで猶予ができます。
ミーアたちはオウラニアの無実を証明することに。
同時にネストリの不可解な行動に困惑もします。
ネストリの言動には不可解なものが多すぎました。
そこへさらに悪い知らせが・・・!
軟禁場所へ移送中のオウラニアがヤナ・キリル・パティらをともなって逃亡したというのです!!
残念ながら16巻はここまでとなっております。
暗殺未遂事件の決着は、17巻でとなります。