2025年1月15日に発売された「ティアムーン帝国物語」第17巻をご紹介します。
国王暗殺の首謀者にされてしまったオウラニア!
ミーアは彼女にかけられた疑いを晴らし、無事にオウラニアと共に捕まった子供たちを救えるのか!?
そして、その姿を見せた大叔父ハンネスは敵か味方か・・・?
それでは「ティアムーン帝国物語」第17巻をご紹介していきます。
ネタバレを含みますのでご注意ください。
第16巻までのあらすじ
オウラニア姫に弟子入りされたミーア。
オウラニアに頼まれてヴァイサリアン族を助けるためにガヌドス港湾国へと向かいます。
ミーアの本来の目的は大叔父ハンネスの消息をつかむこと。
ですが、ベルが未来から持ってきた日記にガヌドス国王暗殺の記述が・・・。
暗殺はディオンが阻止しましたが、国王ネストリは予想外の行動に出ます。
なんとオウラニアが暗殺の首謀者だと言い出します。
オウラニアは囚われ、助けようとしたヤナ、キリル、パティまでもが捕まります。
ミーアたちはオウラニアを救おうと対策を考えますが、そこにさらに悪い報せが!
移送中だったオウラニアが子供たちを連れて逃亡したというのです!!
果たしてミーアはオウラニアの疑いを晴らせるのか!?
そして、虐げられるヴァイサリアン族の運命は・・・!?
ミーアたちの対策
オウラニアに国王暗殺の容疑がかけられ、さらにはそのオウラニアが軟禁場所への移送中に逃亡するとの報せをミーアが受けとったところで第16巻は終わりました。
オウラニアの逃亡は蛇道士火薰狼(カ・クンロウ)の仕業。
彼女を逃亡させることで疑いを深めようとしてのことでした。
報せを受けたミーアは対策を考えます。
そこで冤罪には冤罪をぶつけるという策を打ち出します(考えたのはルードヴィッヒです)。
さっそく国王ネストリのもとへ向かいますが、そこには造船ギルド長のビガスの姿もありました。
軟禁場所が彼の邸宅だったこともあり、事の次第を報告に来ていたようです。
造船ギルドはヴァイサリアンへの奴隷扱いとも関わっており、ミーアも見過ごしにはできません。
ネストリに対して先の冤罪策を実行している最中、思わぬ人物が現れます。
ティアムーン帝国四大公爵家、グリームーン公です。
ガヌドスとも関係が深い彼。
どうやらミーアの行動を妨害しに来たようです。
ですが、ミーアは中央教会と神聖典、そしてラフィーナの威光をかりて正論で押し切ります。
さらに魚の研究所設立を伝え、ガヌドスの将来について新しい道も示します。
ミーアは本当に話をうまくまとめると感心させられます。
内心ではパニックになったりもしていますが、最終的には話を良い方向へと持っていきます。
これも一種の才能でしょうか?
口下手な筆者としてはうらやましいかぎりです。
パティとハンネスの再会
逃亡中のオウラニアたちはヤナの提案で彼女たちが保護されていた教会に向かいます。
いきなり現れたヤナたちに驚きつつもヨルゴス神父は教会に迎え入れてくれました。
しかし、そこにアベルとベルの姿が・・・。
さらにはハンネス・クラウジウスまでいたのです。
パティは驚きを隠せません。
あれだけ会いたがっていた弟と会えたのですからムリもなく。
ですが、彼女のは混乱していました。
パティはミーアが自分の孫だと知っているので、目の前の青年にしか見えないハンネスに混乱したのです。
本来であればもっと歳をとっているはずですから。
ハンネスはパティを姉と認識。
どうやらパトリシア皇妃から事前に聞かされていたようです。
ネストリの過去
オウラニアとパティが囚われた灯台にやってきたネストリ。
その目的はオウラニアを助けるためではありませんでした。
ネストリの目的はかつて愛したヴァイサリアンの女性、ゼナイダとの間に生まれた息子カルテリアに会うためでした。
ガヌドスの因習によって最愛の女性との仲を引き裂かれたネストリ。
以来、彼は何もしないことを決め、何にも関心を示さずに生きてきました。
もちろん、娘であるオウラニアにも・・・。
ゼナイダへの愛は本物だったらしく、彼女の残したカルテリアに会おうとわざわざ灯台まで来たわけです。
当のカルテリアからは命を狙われていますが・・・。
ネストリは何もしないことが、ガヌドスや蛇への反抗だと語っていますが、その結果としてヴァイサリアン族の蜂起に繋がっているので意味がありません。
何もしない統治者は蛇にとってはやりやすい相手でしょうから・・・。
オウラニアの答え
父の過去を知り、自分には本当に関心を持っていなかったこと知ったオウラニア。
事件解決後も自分の部屋にこもっていました。
しかし、部屋に忍び込んできたヤナとキリルを見て決意を固めます。
オウラニアがネストリに対して出した答えは「許す」というものでした。
恨むことは時間がもったいないというオウラニア。
自分にはヴァイサリアン族の問題も含めてやることが山積みだからと・・・。
ネストリを「許す」ことで過去として決着をつけて、前を向いて歩こうというオウラニアの決意表明でした。
口でいうほど簡単なものではなかったでしょうが、ミーアを師匠と仰ぐ彼女は正しい道を歩むため再び歩き出しました。
登場当初からは想像できなかった成長ぶりです。
まとめ
オウラニアが国王暗殺の首謀者にされ、窮地に立たされるミーア。
ですが、それを乗り切って虐げられていたヴァイサリアン族の解放への道筋をつけます。
造船ギルドの長であるビガスは非常に協力的。
議会に対していろいろと働きかけます。
造船ギルドはヴァイサリアン族を酷使していたので、心証をよくしようという打算を含まれているのでしょうが・・・。
それを考慮しても非常に協力的です。
国王暗殺未遂事件が片付いた後の議会でミーアを持ち上げます。
ミーアにとってそれは有難迷惑。
黄金の灯台建設を阻止するために、オウラニアを持ち上げますが、当のオウラニアの演説で灯台をイメージしたミーアとオウラニアの像が議会場前に作られることが決定。
ミーアのがんばりは実を結びませんでした。
後に完成した像を見にくる話が描かれているのですが、ある意味で黄金像よりスゴイものができあがっていました。
また数年後、数十年後を描いた話では、オウラニアはガヌドス初の女王に即位したことが書かれており、その後も彼女は努力を続けているようです。
この17巻にて第七部「輝け!黄金の海月の灯台」は完結となります。
次の18巻から新しい展開となります。
セントノエル学園も卒業シ-ズンとなり、ラフィーナも卒業することに・・・。
なにやら新たなトラブルの予感が・・・?
次巻に期待しつつ、今回はこれまでとさせていただきます。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。