前作のあらすじ
断頭台で処刑された直後、12歳まで時間を遡った主人公のミーア。皇女として帝国内の問題を解決します。
セントノエル学園に入学し、前の時間軸で敵対した者たちと再会。
以前と違ってミーアに対して友好的で、逆に困惑することに。
そんな中でミーアは学園生活を送っていくことなります。
今回は何が起こる?
今回は学園が夏休みに入り、帝国へと戻ってきます。
ある事件を解決しようと赴いた先で、ミーアは「ある人物」に出会います。
その人物の名は「ディオン・アライア」、前の時間軸でミーアの処刑を執り行った人物なのです。
そして、ミーアが解決しようとしてる事件こそが、ディオンが彼女を恨む原因につながるものでした。
果たしてミーアは無事に事件を解決して、ディオンから逃げられるでしょうか?
ミーアはどうするの?
あくまでも処刑回避を目指すミーア。
ディオンが現れてもそれは変わりません。
学友たちとはことなり、ディオンは直に命を奪った相手。
そんな相手にそばに居られては生きた心地がしないでしょう。
ただ、本人は他の人々と同じくミーアに好意的で、進んで協力してくれます。
それでもミーアは怯えているのですが。
事件は解決するの?
ミーアはディオンに怯えながらも、事件を解決に導きます。
結果、事態は決着を見ることになります。
誰も不幸にはならないのですが、ある人物の反応は誰もが意外に思うかもしれません。
みどころ
実は事件、シリーズを通して非常に重要な意味を持っています。
ミーアは解決策を講じる中で、副産物として「学園の設立」を計画します。
この学園はある人物のために創られるのですが、話が進む中でそれ以上の意味を持つ事となります。
感想
この巻で第一部は完結となります。物語は終わりではなく、むしろ後の話につながる要素がかなり出てきます。
一番の変化はやはりミーア本人でしょう。
ある場面で、これまでやや距離を置いていた学友たちを、大切にしていることを実感します。
やり直しの人生がどういった結末を迎えるかはまだわかりません。
しかし、そのことだけでも十分に意味はあるのではないでしょうか。