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ティアムーン帝国物語6~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~ 感想、レビュー

TOブックスから発売中のティアムーン帝国物語6 著者:餅月望 イラスト:Gilesをご紹介します。

サフィアス、エメラルダ、ルヴィを味方に加えたミーア。

残すはイエロームーン公爵家のシュトリナのみとなりました。

しかし、イエロームーン公爵家は初代皇帝から与えられた使命を守り続ける一族。

「混沌の蛇」とも深くつながり、一筋縄ではいきません。

イエロームーンとの決着はどうなるのか?

ティアムーン帝国物語6 〜断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー〜 [ 餅月望 ]

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感想(2件)

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あらすじ

ミーアの発案でキノコ狩りに向かう生徒会メンバー。

そこにはベルとその友人シュトリナの姿もありました。

ミーアは隠された毒キノコを発見し、結果として敵の陰謀を阻止。

計画を阻止された「蛇」はベルをさらって、ミーアを島外へと誘き出します。

窮地に陥ったミーアですが、ティオーナ、アンヌ、リオラが駆け付けます。

更にシオン、アベル、キースウッドが加勢して敵の撃退に成功しました。

そこで事件は終わりではなく、決着をつけるためにミーアはイエロームーン公爵家へと向かいます。

そこで待ち構える「蛇」にミーアの裁きが下ります。

感想

前半はキノコ狩りやお弁当作りなど、和気あいあいとした明るい雰囲気です。

しかし、聖夜祭が始まると妙な緊迫感が漂い始めます。

皇女伝で自らの暗殺を知るミーア。

普段通りにふるまいますが、仲間たちは彼女の異変に気づきます。

そして、ミーアが「蛇」の呼び出しに応じて姿を消すと、それぞれが即座に行動を開始。

ミーアの窮地を救うために駆け付けます。

前時間軸では敵だったティオーナ。

彼女の心情も描かれます。

ミーアと話すことができなかった後悔。

それが夢となって現れ、現在のティオーナを突き動かします。

少し前にミーアが前時間軸のことを謝罪に行っていたため、より強く彼女を駆り立てます。

現在では革命は起きていないので、彼女の未来は不確かなものとなりました。

それでも、「革命の聖女」として祭り上げられるよりは幸せであると思います。

今度こそ心残りがないように、ミーアと語り明かしてもらいたいものです。

再び迫る危機

ミーアがキノコ鍋を提案したあたりで、キースウッドの出番となります。

前回の弁当作りに匹敵する危機に、彼の不安は増すばかり。

更にキノコ狩りに持っていく弁当まで作ると言い出します。

頭を抱えるキースウッドの前に、救世主が登場。

その名はサフィアス!

あまりにも意外な助っ人にキースウッドも驚きます。

しかも、ミーアによる弁当作りの回避に成功します。

サフィアスの婚約者も同類らしく、苦労させられたとの事。

ただ、見事に危機を回避したサフィアスですが、弁当作りを楽しみにしていたラフィーナの不興を買ってしまいます。

聖夜祭の危機

聖夜祭当日、ベルが誘拐されてしまいます。

そして、ミーアには脅迫状が。

単身、指定された場所に向かうミーア。

彼女に最大の危機が訪れます。

しかし、彼女の異変に気付いた仲間たちが窮地に現れ、「蛇」の撃退に成功。

ベルも無事に戻りました。

呪いからの解放

決着をつけるべくイエロームーン邸に乗り込むミーア達。

そこにはローレンツとシュトリナの親子を人質にした「蛇」の一団が。

「蛇」はミーアに、シュトリナたちを裁くように迫ります。

数々の暗殺に手を染めた彼らを裁かせることで、ミーアたちの絆に歪みをもたらそうとしていました。

ところがローレンツの意外な告白と、その協力者によって状況は一変。

ミーアはローレンツとシュトリナに「正当な」裁きを下し、親子を初代皇帝の呪いから解放しました。

まとめ

シュトリナたちを呪いから解放したことで、四大公爵家を全て味方にできました。

事件は一段落しましたが、新たに「蛇道士」や「巫女姫」などキーワードが登場し、「蛇」との戦いは深刻さを増していきます。

物語は深刻さを増しますが、ミーアは変わらずに平常運転です。

揺るがない自己ファーストを貫いています。

物語がシリアスになり過ぎないのは、彼女のその在り方のおかげでしょう。

さて、四大公爵家を味方につけたミーアの進む先にあるのは?

それは次巻で確かめていただけると幸いです。

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。

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カルカタナ
これまでの人生をふりかえって目標がいかに大切かを感じました。 一念発起してブログをはじめ、毎日一記事の更新を目指しています。